韓国・高麗大学校の報告によると、ASMR とバイノーラルビートによる音刺激が、睡眠の質を高めるとのことです。出典:Possible Effect of Binaural Beat Combined With Autonomous Sensory Meridian Response for Inducing Sleep
私どもでもASMR とバイノーラルビートを組み合わせた音源を作成してみました。
ASMRについて
ASMRとは、Wikipedia によれば、
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚
https://ja.wikipedia.org/wiki/ASMR
と説明されています。
Youtube等でも人気で、バイノーラル録音された咀嚼音(個人的には嫌いです 他人がクチャクチャしている音は気持ち悪いです)、爪で弾く音、コツコツ叩く音、耳かき音などがアップされています。
ASMRを引き起こす音には、明確な定義はなく、バイノーラル録音でなくともAMSRとしている場合もあります。また、耳元で鳴っていなくともバイノーラル録音(立体録音)された海や川の音などもASMRサウンドとして販売されたりしています。
韓国・高麗大学の実験では、後者の音が使われているようです。
ASMRの効果として、リラックスやよく眠れるといったことが言われています。
バイノーラルビートについて
バイノーラルビートとは、このブログでは再三取り扱っているので、説明は不要だとは思いますが、左右の耳から違う周波数の音を聞かせることで、周波数の差が生み出す「うなり音(ビブラート)」を脳内に作り、そのうなり音に脳波を同調させる手法です。
バイノーラルビートによって脳波を下げることで、リラックスや睡眠の効果があります。実際にバイノーラルビートを使った睡眠用のCDが、ヘミシンクから「スーパースリープ」「スリープ・ディープリー」等といったタイトルで出されています。
AMSRとバイノーラルビートの組み合わせで効果アップ!?
高麗大学の報告では、ASMRとバイノーラルビートを組み合わせて使うことで、よりリラックスや睡眠効果が高まることが期待されます。
私どもでも AMSRを引き起こす音(AT)とバイノーラルビート(BB)を組み合わせた音を試作してみました。
試作にあたっては、
- ATの種類(高麗大学では、森、雨、波、滝、川の自然音が使われている)
- ATとBBの音量(高麗大学の結論では、AT 60db、BB 30db がベストとか)
- BBの生み出す脳波(同じく 6Hzのシータ波)
- BBのキャリア周波数(同じく、左:250Hz、右:256Hz)
などの条件を振りながら、最適なものを作成したいと考えています。
ATBB(AT and BB)サウンド1
8Hz のアルファ波に誘導するBBが含まれています。
試聴にあたっては必ずヘッドホンでお聞き下さい。
ATBB(AT and BB)サウンド2
6Hzのシータ波に誘導するBBが含まれています。高麗大学の条件に合わせています。
試聴にあたっては必ずヘッドホンでお聞き下さい。
ATBB(AT and BB)サウンド3
6Hzのシータ波に誘導するBBが含まれています。サウンド2では、BBが聞きづらいので、ヘミシンク等でよく使われる100Hz周辺のBBにしています。
(BBの音量自体は、サウンド2より大きいですが、かえって聞こえなくなっています)
試聴にあたっては必ずヘッドホンでお聞き下さい。
サンプル音源を作成し直して、再アップしました(2020.12.18)