Vantage Quest の手法

『Vantage Quest』では、ハーモニック・マトリックスという手法が使われています。バイノーラルビートは使われていません。

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脳の 「周波数同調現象」

脳には、一定の周波数に接すると、その周波数に脳波の周波数が同調していく性質があります。

たとえば、1秒間に8回点滅する光を見ていると、脳は8Hzのアルファ波に導かれます。また、8Hzの周波数の音を聞いていても、1秒間に8ビートのリズムを聞いていても、8Hzのアルファ波に誘導されます。

この「周波数同調現象」を利用したものが、ボイジャーエクセルなどのブレイン・マシンと言われる機械(光の点滅を利用)や、ヘミシンクやブレインシンクCD(後に述べるバイノーラルビートを使用)などです。

バイノーラルビートについて

脳波を導く手法としては、いくつも方法があります。しかし、圧倒的に利用されてきたのは、バイノーラルビートという手法です。バイノーラルビートは、ヘミシンクやブレインシンク、ホロシンク、インサイトなどのCDやブレインマシンに使われてきました。

バイノーラルビートは、左右の耳からそれぞれ違う周波数の音を聞かせて、その周波数の差(うなり音)を頭のなかにつくり出し、そのうなり音に脳波の周波数を同調させようという手法です。

例えば、8Hzのアルファ波を増やそうとする場合、左の耳から113Hzの音を、右の耳から105Hzの音を聞かせて、頭の中に、8Hzのうなり音を作り出し、その8Hzに脳波をチューニングさせようとします。

実際にバイノーラルビートを聞いてみたい方は、「バイノーラルビートによる脳波誘導」のページをご覧ください。

Vantage Quest のハーモニック・マトリックスとは

これに対して、カーライル・バーグクエスト博士によって開発されたVantageQuestは、ハーモニック・マトリックスという手法を使っています。

ハーモニック・マトリックスは、32の高度に同期、対位、共鳴関係にある調和した、正確な周波数の集合体です。ハーモニックマトリックスを浴びることで、例えば、4Hzのシーター波、8Hzのアルファ波、16Hzのベータ波などハーモニックな関係にある脳波が同時に活性化します。

ハーモニック・マトリックスのイメージ
ハーモニック・マトリックスのイメージ

この結果、ハーモニック・マトリックスを聞いていると、あなたの脳は、リラックスすると同時に頭の冴えた活動状態になるというわけです。

ハーモニック・マトリックスの特徴

  ハーモニック・マトリックスの特徴は、なんといっても、広範囲に脳波が活性化した状態が得られるということです。バイノーラルビートのように特定の脳波を活性化するものではありません。

Vantage Quest 脳波のデータ

右図はカリフォルニア州Mennengerクリニックで測定された、VantageQuestを聞いている人の脳波データです。クリニックの資料をそのまま表示しているため見にくいですが、横軸は時間、黒はシータ波、赤はアルファ波、青はベータ波を表しています。VantageQuestを聞いて脳波が活性化していく様子がご理解頂けると存じます。

さらにハーモニック・マトリックスは、自然な手法です。バイノーラルビートのように脳の混乱を招きかねない手法ではありません。

ハーモニック・マトリックスの効果

ハーモニック・マトリックスを聞いていると、脳波が広範囲に活性化することから
・リラックス状態
・頭が冴える状態
の両方を同時に得られます。

これによりとくに、創造力・ヒラメキ力・発想力・問題解決力をアップさせる効果があるとされています。

実際に94年秋に米国カンザス州行われた実験では、二種類の創造性テスト(バロン・ウエルシュ・アート・スケール と代替使用を考えるテスト)において、1日に1回、2週間にわたって聞いた被験者の殆どが大幅にスコアアップしました。例えば、ある若い被験者は、最初のテストでは60点満点中27点だったのですが、次のテストでは50点という高得点を叩き出しました。

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