ワーキングメモリ(作業記憶)は、情報を一時的に保存し処理する能力のことを言います。
私たちが日常のさまざまな認知活動(なかでも特に学習や問題解決)をする際に必要な能力です。
【ワーキングメモリの例】
計算問題で 例えば、582 + 369 の計算を頭の中で解くときを考えると
2(一の位) + 9(一の位) = 11。一の位は1で、10の位に1を繰り上げます。この情報をワーキングメモリに保持します。
次に、1(繰り上げ) + 8(十の位) + 6(十の位) = 15。十の位は5で、100の位には1を繰り上げて、この新たな情報をワーキングメモリに保持し、前の情報(一の位と繰り上げ)を引き続き保持します。
最後に、 1(繰り上げ) + 5(百の位) + 3(百の位) = 9。この結果をワーキングメモリに保持します。
最終的な答えは、ワーキングメモリから取り出した各位の数値を組み合わせて、951となります。 Chat-GPT4の説明をアレンジしました。
このように、ワーキングメモリは情報を一時的に保持し、それを操作することで、複雑な課題を解決するのに役立ちます。この能力は、計算だけでなく、読解、推論、学習など、さまざまな認知タスクにおいても重要です。ワーキングメモリは、我々が情報を活用して世界を理解し、新しい知識を学び、問題を解決するための基盤となっています。
ワーキングメモリというとネット検索してみるとわかりますが、最近は子供の発達障害(ADHDや学習障害など)との関連で語られることが多いようです。が、ワーキングメモリは認知活動に必要なもので、誰でもワーキングメモリを強化することで様々な効果があります。
ワーキングメモリを強化するメリット
ワーキングメモリは認知活動の基盤となるものなので、これを強化するメリットは多岐にわたってありますが、ここでは代表的なものを挙げておきます。
- 注意力が高まる
- 読解力が向上する
- 計算能力がつく
- 情報処理能力が高まる
- 記憶力がアップする
- 感情のコントロールがしやすくなる
- 問題解決能力が向上する
- 学業成績がアップする
- スポーツが上達する
ベータ波がワーキングメモリを向上させる
ベータ波刺激のバイノーラルビート音を聞くことでことで、成人のワーキングメモリが向上したという報告は複数あります。
代表的なものは、米国バージニア工科大学が行ったものです。
The Effect of Binaural Beats on Visuospatial Working Memory and Cortical Connectivity
(バイノーラルビートが視空間的ワーキングメモリと脳皮質の接続に及ぼす影響)
The effect of binaural beats on verbal working memory and cortical connectivity
(バイノーラルビートが言語性ワーキングメモリと脳皮質の接続に及ぼす影響)
前者の視空間的ワーキングメモリでもベータ波バイノーラルビート刺激は正確性が向上し効果がありましたが、後者の言語性ワーキングメモリでの効果はより顕著でした。
記憶の正確性が5段階中2.6 から 4.4まで向上しています。n=34人(男 19人、女 14人 平均年齢27.1歳)
ワーキングメモリを強化するサウンドを作ってみた
上の2つの臨床試験で使用されているものと同じ仕様のサウンドを作成してみました。
左:255Hz 右:240Hz のパルス音で構成された15Hzのベータ波刺激のバイノーラルビートを含んでいます。
試聴用サウンド 15Hzベータ波刺激バイノーラルビート (ヘッドホンでお聞きください)
ワーキングメモリを強化するサウンドを入手したい方は
ここに紹介させて頂いた音源の25分間版を無償でご提供します。
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勉強や仕事や読書などの際に流して頂いて、効率アップのお役に立てれば幸いです。