ヘミシンクでもブレインシンクでも私どもでもそうですが、集中力アップや記憶力アップ用のCDや音源は、ベータ波(12Hz~)以上のふだんより高い周波数の脳波刺激を基本としています。
しかし、なかにはアルファ波やシータ波にすると言いながら、集中力アップ・記憶力アップを謳っているCDや音源があります。
また、瞑想やリラックス用(アルファ波やシータ波)CDを勉強中に聞いているという方も少なからずいらっしゃいます。
けれども、アルファ波やシータ波CDは、基本的には、集中力や記憶力を下げるものです。
その一例として、次の報告が上がっています。
出典)The effect of binaural beats on verbal working memory and cortical connectivity(リンク)
実験では、以下の6つの音を聞いてもらいながら、言語的ワーキングメモリと大脳皮質のシナプス接続性を調査しています。
- なし
- 純音(パルス波)
- クラシック音楽
- 5Hzバイノーラルビート(シータ波)
- 10Hzバイノーラルビート(アルファ波)
- 15Hzバイノーラルビート(ベータ波)
結果は、15Hzバイノーラルビート(ベータ波)のみが、ワーキングメモリの精度が向上し、一貫したシナプスのネットワーク接続と高い情報転送が見られました。
反対に、他の4つは、すべてワーキングメモリの精度が低下しました。
以上から、クラシック音楽もシータ波やアルファ波CDも、ワーキングメモリを低下させるので、勉強や仕事中に聞いてはいけないと言えます。
補足
1.シータ波以下のリラックス状態で大量記憶する方法がありますが、これには、特殊な情報のインプット方法が必要です。一般的な方法ではありません。例)スーパーラーニング
2.ベータ波よりさらに上のガンマ波(25Hz以上)が、集中力アップ記憶力アップにより効果的だと言われています。→詳しくは「ガンマ波による潜在能力開発」を参照
ワーキングメモリ(記憶力)をアップする15Hzバイノーラルビート
私どもでも上の実験に使われたのと同じ仕様の15Hz音源を作成してみました。
効果を感じるためには、ヘッドホンでお聞き下さい。(なるべくでしたらオーバーヘッド型の密閉型ヘッドホンが望ましいです)